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スタイルブランディング®コラム

その数学が戦略を決める

(2014-01-16)

今回からはしばらくドラッカー氏の言葉から離れて、 他の理論であったり、様々な著書からの言葉を引用して、 「意思決定」について考えていきます。 今回から取り上げるのは、 「その数学が戦略を決める」イアン・エアーズ(著)山形浩生(訳)文藝春秋(発行所) という著書から。 ビッグデータへの注目がまだそれほどでもなかった2007年に出版されたこの本に出会った際、 「絶対計算は専門家を圧倒する」という文言に惹かれて、一気に読んだことを覚えています。 私自身、「人を採用する」「人を評価する仕組みを作る」「意思決定を支援する」「キャリア形成を支援する」 といった正解のない、定量..続きを読む

決める勇気

(2014-01-06)

決定を行う準備は整った。 (中略)ここにおいて、何を行うべきかは明らかである。 決定はほぼ完了した。しかし、まさに決定の多くが行方不明に なるのが、このときである。(中略) 決定を延ばしすぎてはならない。数日、せいぜい収集艦までである。           ~P.Fドラッカー「プロフェッショナルの条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 決める材料を集めている時と、いざ決める段階の時とでは、 感情や心理が大きく影響するということだと思います。 決めるとい..続きを読む

フィードバックを行う

(2013-12-27)

決定の基礎となった仮定を現実に照らして継続的に検証していくために、 決定そのものの中にフィードバックを講じておかなければならない。 決定を行うのは人である。人は間違いを犯す。 最善を尽くしたとしても必ずしも最高の意思決定を行えるわけではない。 最善の決定といえども間違っている可能性はある。 そのうえ大きな成果をあげた決定もやがて陳腐化する。              ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== ビジネスをとりまく環境、状況..続きを読む

最善の解決策を選ぶ

(2013-12-24)

意思決定は本当に必要かを自問する必要がある。 何も決定しないという代替案が常に存在する。 (中略)よい外科医が不要な手術を行わないように、 不要な決定を行ってはならない。           ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 確たる理由がなく意思決定を先延ばしにするのは論外ですが、 手を付ける必要がないものや、 放っておいても特に問題がないものにまで首をつっこんで決定をしようとすると、 周囲や組織を混乱に貶めることがあります。..続きを読む

複数の選択肢を得る

(2013-12-17)

反証がないかぎり、反対する者も知的で公正であると仮定する。 明らかに間違った結論に達している者については、 「自分とは異なる現実を見て、異なる問題に気づいているに違いない」 「もしその意見が知的かつ合理的であるとするならば、彼はどのような現実を見ているか」 と考えなければならない。           ~P.Fドラッカー「マネジメント(中)」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 私たちは、誰が正しいか、何が正しいか、にとらわれがちです。 しかし、真摯に述べられた..続きを読む

関係者を巻き込む

(2013-12-10)

意思決定の実行を効果的なもににするには、 決定を実行するうえで何らかの行動を起こすべき者、 逆にいえば決定の実行を妨げうる者全員を、 決定前の議論の中に責任をもたせて参画させて おかなければならない。         ~P.Fドラッカー「マネジメント(中)」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 決めてから賛同を得る努力をするのではなく、 決める前に巻き込んでおく。 やりようによっては「根回し」的な慣習に思えますが、 しかるべき人を巻き込んでおかないと、 せ..続きを読む

目的を明らかにする

(2013-12-05)

意思決定においては、決定の目的は何か、 達成すべき目標は何か、満足させるべき必要条件は何かを 明らかにしなければならない。           ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 当たり前ですが、 試行錯誤すると見えなくなってしまいがちなことを、 ずばりと指摘されています。 とくに陥りがちなのが、 目的と目標を混同してしまうことではないでしょうか。 とりあえず○○といった曖昧な目的では、 目標も行動もマインドも曖昧な..続きを読む

問題の根本を問う

(2013-11-28)

問題が一般的なのか例外的なのかが明らかになれば、 何についての問題か、何が問題か、何が問題解決のカギかを 見つけやすくなる。 ただし最大の危険は、問題を誤認することではなく、 不十分なとらえ方しかしないことにある。        ~P.Fドラッカー「P・F・ドラッカー経営論」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== ドラッカーが言う、最大の危険には陥りたくないですね。 問題を誤認するよりも、不十分なとらえ方の方しかしない方が、 危険だと言っています。 不十分なと..続きを読む

一般的な問題、例外的な問題

(2013-11-22)

まず初めに、一般的な問題か例外的な問題か、 何度も起こることか個別に対処すべき特殊な事かを 問わなければならない。 基本的な問題は、原則と手順を通じて解決しなければならない。 これに対し例外的な問題は、状況に従い個別の問題として 解決しなければならない。            ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 正しい決定の3つのステップの最初は、「共通の理解」。 ドラッカーは、基本的な問題は「原則と手順」を通じて解決する。..続きを読む

正しい決定の3つのステップ

(2013-11-18)

正しい決定は、 共通の理解と、対立する意見、競合する選択肢、 をめぐる検討から生まれる。            ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== この3つのステップについて、 著書に記されている解説を追記します。 最初のステップ「共通の理解」について 第一のステップは「共通の理解」を得るためのもので、 次の手順で行います。 ①一般的な問題と例外的な問題に分類する ②正しい問いをもって問題の根本的を明確にする ..続きを読む