スタイルブランディング®コラム

その数学が戦略を決める/スタイルブランディング®コラム

(2014-01-16)

今回からはしばらくドラッカー氏の言葉から離れて、
他の理論であったり、様々な著書からの言葉を引用して、
「意思決定」について考えていきます。

今回から取り上げるのは、
「その数学が戦略を決める」イアン・エアーズ(著)山形浩生(訳)文藝春秋(発行所)
という著書から。

ビッグデータへの注目がまだそれほどでもなかった2007年に出版されたこの本に出会った際、
「絶対計算は専門家を圧倒する」という文言に惹かれて、一気に読んだことを覚えています。

私自身、「人を採用する」「人を評価する仕組みを作る」「意思決定を支援する」「キャリア形成を支援する」
といった正解のない、定量的になかなか測れない事象に向き合うことを生業としている以上、
1つ1つの意思決定が、暗黙知だけではなく、形式知(客観的な根拠)でも行われていく必要性を、
強く感じていたときでした。

この本の序章に、
専門家:経験と直感に基づく意見
絶対計算:大量データの解析に基づく分析
→一見、まったく関係のなさそうなふたつの要素の相関関係を計算することで意外な事実が見えてくる。
とあります。

そうであれば、専門家の知見とデータ解析からの分析の両面からの材料をそろえれば、
意思決定の質(納得感や説得力、成功確率等)が高まるはず。

今回からしばらく、「その数学が戦略を決める」から、
意思決定にまつわることを紹介していきたいと思います。

株式会社スタイルブランディング® 平山正人