- TOPPAGE
- スタイルブランディング®コラム
食欲は理性に従え
母校の立教大学第一食堂の入口に掲げられている言葉を和訳したものです。 実際には、 ラテン語で“APPETITVS RATIONI OBEDIANT”と記されています。 これは哲学者キケロの言葉「欲望は理性に従うべし」をもじって、 「食欲は理性に従うべし」と表現したとか。 個人的には含蓄のある言葉だと思っています。 しかし、学生時代にはこの言葉を意識したことはなく、 学食では、食べたいものを本能のままに食べていました。 何を食べるか?は学生が人間形成をする上で重要な事であるが故、 このような教訓が掲げられていると思います。 意思決定をするのは人間です。 自分..続きを読む
決められない理由
人間は「決める」という段階に入ると、どんなことを感じるのか? 今回は、著名な方の言葉や理論ではなく、 ちょっと一息ついて、 カウンセリングを通して得た私自身の経験から、 「決められない」理由は何か?を考えたいと思います。 「決める」という行為を行うことを想像することで、 決めることに慣れていない人や、自信がない人は、様々なネガティブ感情がうまれます 「決める」ということで・・・ 何かを放棄するという感情 責任が生じるという感情 窮屈になるという感情 現実に直面するという感情 本当にこれに決めて良いのかという感情 まだ決めなくても良いのではという感情 もっと良..続きを読む
その数学が戦略を決める
今回からはしばらくドラッカー氏の言葉から離れて、 他の理論であったり、様々な著書からの言葉を引用して、 「意思決定」について考えていきます。 今回から取り上げるのは、 「その数学が戦略を決める」イアン・エアーズ(著)山形浩生(訳)文藝春秋(発行所) という著書から。 ビッグデータへの注目がまだそれほどでもなかった2007年に出版されたこの本に出会った際、 「絶対計算は専門家を圧倒する」という文言に惹かれて、一気に読んだことを覚えています。 私自身、「人を採用する」「人を評価する仕組みを作る」「意思決定を支援する」「キャリア形成を支援する」 といった正解のない、定量..続きを読む
決める勇気
決定を行う準備は整った。 (中略)ここにおいて、何を行うべきかは明らかである。 決定はほぼ完了した。しかし、まさに決定の多くが行方不明に なるのが、このときである。(中略) 決定を延ばしすぎてはならない。数日、せいぜい収集艦までである。 ~P.Fドラッカー「プロフェッショナルの条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 決める材料を集めている時と、いざ決める段階の時とでは、 感情や心理が大きく影響するということだと思います。 決めるとい..続きを読む
フィードバックを行う
決定の基礎となった仮定を現実に照らして継続的に検証していくために、 決定そのものの中にフィードバックを講じておかなければならない。 決定を行うのは人である。人は間違いを犯す。 最善を尽くしたとしても必ずしも最高の意思決定を行えるわけではない。 最善の決定といえども間違っている可能性はある。 そのうえ大きな成果をあげた決定もやがて陳腐化する。 ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== ビジネスをとりまく環境、状況..続きを読む
最善の解決策を選ぶ
意思決定は本当に必要かを自問する必要がある。 何も決定しないという代替案が常に存在する。 (中略)よい外科医が不要な手術を行わないように、 不要な決定を行ってはならない。 ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 確たる理由がなく意思決定を先延ばしにするのは論外ですが、 手を付ける必要がないものや、 放っておいても特に問題がないものにまで首をつっこんで決定をしようとすると、 周囲や組織を混乱に貶めることがあります。..続きを読む
複数の選択肢を得る
反証がないかぎり、反対する者も知的で公正であると仮定する。 明らかに間違った結論に達している者については、 「自分とは異なる現実を見て、異なる問題に気づいているに違いない」 「もしその意見が知的かつ合理的であるとするならば、彼はどのような現実を見ているか」 と考えなければならない。 ~P.Fドラッカー「マネジメント(中)」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 私たちは、誰が正しいか、何が正しいか、にとらわれがちです。 しかし、真摯に述べられた..続きを読む
関係者を巻き込む
意思決定の実行を効果的なもににするには、 決定を実行するうえで何らかの行動を起こすべき者、 逆にいえば決定の実行を妨げうる者全員を、 決定前の議論の中に責任をもたせて参画させて おかなければならない。 ~P.Fドラッカー「マネジメント(中)」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 決めてから賛同を得る努力をするのではなく、 決める前に巻き込んでおく。 やりようによっては「根回し」的な慣習に思えますが、 しかるべき人を巻き込んでおかないと、 せ..続きを読む
目的を明らかにする
意思決定においては、決定の目的は何か、 達成すべき目標は何か、満足させるべき必要条件は何かを 明らかにしなければならない。 ~P.Fドラッカー「経営者の条件」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== 当たり前ですが、 試行錯誤すると見えなくなってしまいがちなことを、 ずばりと指摘されています。 とくに陥りがちなのが、 目的と目標を混同してしまうことではないでしょうか。 とりあえず○○といった曖昧な目的では、 目標も行動もマインドも曖昧な..続きを読む
問題の根本を問う
問題が一般的なのか例外的なのかが明らかになれば、 何についての問題か、何が問題か、何が問題解決のカギかを 見つけやすくなる。 ただし最大の危険は、問題を誤認することではなく、 不十分なとらえ方しかしないことにある。 ~P.Fドラッカー「P・F・ドラッカー経営論」 引用:「実践するドラッガー【行動編】」/発行:ダイヤモンド社 ===================================== ドラッカーが言う、最大の危険には陥りたくないですね。 問題を誤認するよりも、不十分なとらえ方の方しかしない方が、 危険だと言っています。 不十分なと..続きを読む