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スタイルブランディング®コラム

勝ちにこだわって生き延びた-3

(2014-06-11)

情報は必要だけれども、すべては教えてくれないんだね。 情報は起こりうることの、 ある表情をちらっと見せてくれるだけの断片でしかない。 ~古森重隆氏:富士フィルムホールディングス会長兼CEO 出典:週刊東洋経済2014.4.19(東洋経済新報社) ========================================= 全てを教えてくれない以上、自分で考えないといけない。 情報は断片。ピースを集めて、考えて考え抜いて、全体像をつかめ! ということでしょうか。 例え断片を全部集めて一枚の絵が完成したとしても、 それは情報を集合..続きを読む

勝ちにこだわって生き延びた-2

(2014-06-02)

戦って勝てるものじゃないといけない。 「あそこに行って戦おう」と言ったって、勝負にならないんじゃ、 お話にならない。しかも今勝てたとしても、 10年、20年とその分野で製品を出し続けて戦っていけるだけの地力はあるのか。 新規事業については、そういう視点で考えましたね。 ~古森重隆氏:富士フィルムホールディングス会長兼CEO 出典:週刊東洋経済2014.4.19(東洋経済新報社) ========================================= 正しい論理を堂々とおっしゃっているところに、すごさを感じます。 「製品を出..続きを読む

勝ちにこだわって生き延びた-1

(2014-05-26)

何を捨てて何を選ぶかという判断をしていったんです。 生き延びるためにはリストラと成長戦略を同時に進める必要がありました。 そういう時間的感覚をつねに意識する必要があったんです。 ~古森重隆氏:富士フィルムホールディングス会長兼CEO 出典:週刊東洋経済2014.4.19(東洋経済新報社) ========================================= 「捨てる」ということは簡単なことではありません。 古森氏はこの10年の「破壊と創造」の取組みで、それまでの看板だった、 「写真フィルム事業」を捨てる決断を下しました。 そ..続きを読む

勝ち続けられるのか、否か

(2014-05-22)

勝ち続けられるのか、否か。 あのとき私は、新分野を徹底的に見極めた。 ~古森重隆氏:富士フィルムホールディングス会長兼CEO 出典:週刊東洋経済2014.4.19(東洋経済新報社) ========================================= 古森会長が、この10年における富士フィルム社の生き残りをかけた、 「破壊と創造」の歩みを振り返った際の言葉です。 この特集記事の中のインタビューで古森会長は、 「経営者にとって最も大事なのは、会社を生き延びさせることです」 とおっしゃっています。 つまりご自身の中で、..続きを読む

流行は創られる

(2014-05-16)

新しい流行が登場すると、わたしたちはそれが急速に広まりつつあるという印象を受ける。 まったく関係のない小売業者が、同じ流行の商品を一斉に店頭に並べ始めると、 供給だけでなく需要も動いたのだと思い込んでしまうのだ。 実はこの変化は、将来需要がシフトするという予測が促したものかもしれないのだが、 それでも人々の選択に影響を及ぼす。商品との接触が増え、それが世の中に受け入れ られつつあるという印象が強くなると、ますます多くの人がそれを購入し、 そのことでさらに接触が増え、印象も強まる。 ~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋 ===========..続きを読む

選択は創られる

(2014-05-07)

ファッション業界は、色予測の専門家と契約をしている。 が、専門家は予測ではなく、流行を創っているのでは? 人間の選択を左右する外的要因を考える ~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋 ============================================== これまでの何回かで、選択を左右するいくつかの内的要因を挙げてきましたが、 ここからは外的要因について、考えていきたいと思います。 意思決定を左右する要因にかかわらず、 自分が直面している課題の本質を知るときなどにも、 それぞれの項目を内的要因と外的要因に整理する手..続きを読む

確認バイアス

(2014-04-30)

わたしたちはすでに持っている思いこみを裏付けようとするだけでなく、 その誤りを証明しかねない情報を、すばやく退けてしまうのだ。 わたしたしは日常生活でも同じことをやっている。自分の意見を裏付けたり、 以前行った選択を正当化するような情報を進んで受け入れるのだ。 何といっても、自分の考えを疑うより、その正しさを証明する方が気分がいい。 だから賛成意見だけをじっくり考慮し、反対意見は頭の片隅に追いやる。 だが自分の行った選択を最大限に活かすには、都合の悪いことうを進んで 受け入れなくてはならない。 ~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋 =..続きを読む

関連づけ

(2014-04-24)

わたしたちはどこにでもパターンを見つけたがる。 わたしたちの精神は、無意識のうちに秩序を探そうとする。 わたしたちはさまざまな情報間の関係を明らかにしようとするが、 このような性向が、意思決定においても重要な役割を果たしている。 こうした関連づけは、推論を行う上でとても大切な能力だが、 わたしたちが実存しないパターンを見るとき、または実際のパターンが わたしたちが思う以上に複雑なとき、判断が曇ることがある。 ~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋 ============================================== ..続きを読む

フレーミング

(2014-04-19)

どうやら、わたしたちが情報をどのようにとらえるか、 またはどのように情報を提示するかによって、選択に対する見方や判断が大きく変わるようだ。 わたしたちは新しい情報に出会ったり、古い情報を見直すたびに、 それが提示される方法(フレーミング)に影響される。 提示方法を自分に有利に操作することもできるが、ときには提示方法のせいで、 判断が曇ることがあるのだ。 ~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋 ============================================== 情報をどうやってキャッチして理解し、そこから何を考えるか。..続きを読む

想起しやすさ

(2014-04-14)

人は記憶の中の取り出しやすい情報に注目し、重視することが多く、 ひいてはそのような情報を基にして判断を下す傾向がある。 この現象は「想起しやすさ」(利用可能性)のヒューリスティック(経験則) と呼ばれる。 ~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋 ============================================== 確かに思い当たる節が多々あります。 誰かに何か贈りものをするとき、その人のいつもの服装や持ち物、 最近あった時の印象や発言を思い出して、贈り物を決めたりします。 何を食べようか迷った際にも、その前の..続きを読む