スタイルブランディング®コラム

組織の存在意義/スタイルブランディング®コラム

(2007-07-15)


企業をはじめとするあらゆる組織が社会の機関である。
組織が存在するのは組織自身のためではない。
自らの機能を果たすことによって、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。
組織とは、目的ではなく手段である。
                ~P.Fドラッカー「マネジメント」

引用:「経営の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
============================================================
マネジメントを取り上げる最初に、いきなり組織論の話がでてきました。
ビジネスにおけるマネジメントを語るのに、組織というものを
どう捉えるか?を先に定義しておいたほうがわかりやすいと思います。

ドラッカーはここで「組織は目的ではなく手段」と言い切っています。
そうです。組織は目的を成し遂げるための手段でしかないのです。
であるが故、その手段を使って目的を達成するために、
そこにマネジメントが発生する訳です。

組織をいじるのが好きな経営者や役員っていませんか?
それが悪い訳ではありません。
良く、役員会や経営事項を決めるようなレベルの会議で、
「目標達成できてない。組織を変えよう」とか「次はどう組織を変える?」
といった会話がなされる場合があります。

組織を作る事を目的としたり、そこに人材を当てはめる事を
目的としてしまっている状況を目の当たりした事や、感じた事はないですか?
目的を達成できない場合、その組織が悪いのか、マネジメントの手法が悪いのか?
を考えないで、いきなりそこに配置している人に帰結してしまう場合もあります。
中間管理職クラスだけがどんどん変わっていく組織も良く見かけます。

みなさんは、ご自身が在籍する組織にどんなマネジメント手法が施され、
それが目的を果たすために機能していると感じていますか?

感じているのであれば、その方程式を紐解いてみてください。
ある特殊な方程式なのか、実はどこにでも転用できそうな簡単な方程式なのか?
簡単な方程式であればあるほど、継続的に目的を達成することができそうではないですか?

株式会社スタイルブランディング
平山正人