スタイルブランディング®コラム

2つのシステム/スタイルブランディング®コラム

(2014-04-02)

(中略)わたしたちが相反する2つの選択肢の間で引き裂かれるとき、
心の中では何がおきているのだろう?そんなとき、2つの別々の脳で考えている
ような気がしたとしても、あながち的はずれとは言えない。
(中略)第一のものは「自動システム」と呼ばれるもので、すばやく、たやすく、
無意識のうちに作用する。
(中略)これに対し、「熟慮システム」を動かしているのは、未加工の感覚情報
ではなく、論理や理性である。
わたしたちが向き合い、耳を傾けなくてはいけないのが、このシステムだ。

~「選択の科学」著:シーナ・アイエンガー 訳:櫻井祐子 発行:文藝春秋
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自動システムが無意識に作用するというのに、
重要だと言っている熟慮システムはどうやらスイッチを入れないと、
作用しなさそうです。

そして後の文章で、「この処理は自動システムよりも遅く、骨が折れるため、
それなりの意欲と努力が必要とされる」とも言っています。

これはやっかいです。
さらに熟慮システムで導き出した答え=選択は、必ずしも正解とは限らないです。

しかし、ここで言う「自動システムと熟慮システム」の両方で選択肢を検討し、
意思決定をしないと、周囲への説得力よ自分への納得力に欠けるんだと思います。

即断即決も良いですが、熟慮システムを作動させて、せめて一晩寝かせてみる。
そして翌日もう一度、その物事を見てみる。
こんな行動も熟慮システムの一環としてしまえば、今日からでもできそうです。

熟慮システムの作動スイッチ、持てていますか?

株式会社スタイルブランディング® 平山正人