スタイルブランディング®コラム

ワインの価値を方程式で予測する/スタイルブランディング®コラム

(2014-02-01)

(略)当たり前のことなんですけどね。
ワインは農産品だから、年ごとの気候に大幅に影響されるんです。
フランスのボルドー地方の数十年におよぶ気象データを使って見つけたのは、
収穫期に雨が少なくて、夏の平均気温が高かった年に最高のワインができる。
ブドウが熟して果汁が濃い時に最高のものとなる。
夏が猛暑だとブドウも熟して酸味が減る。
そして降雨が平均より少なければ、果汁が濃縮される。
だから暑くて乾燥した年ほど伝説級のヴィンテージワインとなりがちだ。
この理論を方程式にしてしまった。
             ~その数学が戦略を決める イアン・エアーズ著
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これはワインのヴィンテージとなる年代が、それまでは専門家という一部の人間の、
経験と知見と影響力が大きな要因となっていたものから脱皮して、
予めデータをもとに方程式を確立して予測し、
ワインの投資の意思決定に役立てる材料とする話です。

私たちが何かを意思決定する際、より確実な材料を手に入れて意思決定をしたい・・
と思うのは当然です。それが、会社の運命や人生がかかっているものであれば尚更です。

ここではワインの話を例に挙げましたが、
要は暗黙知を少しでも形式知化したり、属人的なものを平準化したりすれば、
そのレベルや再現性がある程度測れて、意思決定の有力な材料になり得ることになるということです。

ビッグデータを活用するというようなレベルの話しまでいかなくとも、
日常の活動(思考性や行動性)に目を向けて定量化していくことで、
意思決定の材料が増えることは、間違いがなさそうです。

株式会社スタイルブランディング® 平山正人